平川裕貴ブログ
私が子ども達にお休みにしたことを発表させるわけ
2019年4月22日スクールの日本語タイムは30分ほど。それ以外は英語。
この30分でやることは毎日違います。
毎週月曜日には、土曜日日曜日にしたことを、一人ずつ前に出て発表してもらっています。
発表の目的は
①みんなの前に出て、堂々とお話しできるようにすること
②過ぎたことを思い出す訓練をすること
③思い出したことを、みんなにわかるようにお話しすること
④人の話をちゃんと聞けるようにすること
幸い、スクールの子ども達は、みんなの前に出てお話しすることが大好きになりますので、①の目的はすぐに達成できます。
④は、小さい子にはなかなか難しいことです。小さい子は、自分のお話しが済むと、隣の子としゃべりだしたりもします。そんな時は、「自分のお話を聞いてもらえなかったら悲しいよね」「一生懸命お話ししているから聞いてあげてね」と注意します。そのうち、自分の話を聞いてもらえなかったら悲しいってことが、わかってくるようになります。
③も小さい子には難しいです。お話ししたい気持ちはいっぱいあって、「それでね、あのね」と話してくれるんだけど、「う~ん、結局なにしたんだろう?」ってなることも(笑)。
そんな時は、適度に質問します。「いつ?」「誰と?」「どこで?」「何をしたの?」
するとちゃんと思い出しながら答えてくれます。そして、「どうだった?」「楽しかった?」「うまくできた?」などと聞きます。
これは、②の過ぎたことを思い出す訓練なんですけど、この思い出すという行為が、脳のトレーニングになるのです。
思い出すって、結局考えていることだし、自分の脳の引き出しに入っている、土日にしたことという特定の記憶を引っ張り出す訓練になります。
小さい子の場合、土日がごっちゃになったり、ずっと前のお休みにしたことだったりします。
また、親が一所懸命してあげた肝心なことはちっとも言ってくれなくって、「それ言う?」みたいなこともあったりするけれど(笑)、それはそれでいいんです。今思い出したことですから。
他の日に発表をさせる時は、「好きなもの(色、動物、食べ物、キャラクター、乗り物など)とその理由」を言わせたり「今日着てきた服」を言わせたりもします。
今日着て来た服の説明は、何色のどんな模様の長袖(半袖)のシャツやズボンといった具合に、かなり具体的に言わせます。これらは日本語のボキャブラリーを増やすのに役立ちます。
テーマを与えられると、考えざるを得ませんよね。これって大人にもいい脳の訓練になるかもしれませんね。
さて、「う~ん、昨日の晩ごはんは何だっけ?」
私も認知症予防のために思い出す訓練しなくっちゃ!