創作童話

19.ぼくは生まれて19ヶ月

ぼくだんだん大きくなってきて、ちょっと困った

ことがあるんだ。

それはね、もっといっぱいいろいろな実験を

したくなるんだ。

「これを大きく振り回したらどうなるかな?」

「これ、あっちに投げたらどうなるかな?」

「これとこれをぶつけるとどうなるかな?」

「これをひっくり返したら、中のものは

どうなるんだろう?」

「これをひっぱったらどうなるんだろう?」

「これを落としたら、どんな音がするかな?」

「これをたたいたら、どんな音かな?」

「クレヨンってどこにでもかけるのかな?」

「この箱には何でも入るのかな? 入れてみよう」

ってね。 だって、実験はほんとうに面白いんだもの。

実験すると、いろんなことがわかるようになる

んだよ。 大きく振り回すと何かにあたったりするよ。 ぶつけるとバラバラにこわれちゃうものもある。

ひっくり返したら、中のものがこぼれて、床がベタベタしたり、紙はひっぱったら破れるってわかったよ。

クレヨンは紙の上だけじゃなく、壁にも書けるんだよ。 すごーい!

小さな箱には、大きなものは入いらないんだよ。

でも、大きな箱には、小さいものがいっぱい入るよ。 だから何でも入れたくなっちゃう。 時々、お父さんの大事なものがないって大騒ぎしているよね。

きっとぼくのせいだよ。 ぼく、実験やらない方が

いいのかなあ?

お母さんはどう思う?

ぼく、お母さんみたいに、いろいろなことを

いっぱい知っている賢い子になりたいんだ。

お父さんみたいに、身体も強くて元気で

カッコいい子になりたいよ。

お母さんを悲しませたくないし、でも、いっぱい実験もしたいし、ぼくどうしたらいいのか困ってるんだ。

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