創作童話
7.愛情コミュニケーションのすすめ
子育てにおいて、スキンシップとともに大切なものが
お母さんの言葉がけです。
私は、お母さんの愛情ある言葉がけを、愛コミと名付けました。
愛コミは、子どもの精神的な安定や知的発達を促します。
精神的安定とは、辛いとか悲しい、苦しいとか悔しい、
怒りとか憎しみといったネガティブな感情をコントロールできる
ことです。
残念ながら、今の日本には、こういったネガティブな感情を
コントロールできない子どもが増え、
子どもによる犯罪が多発しています。
そして、楽しいとか嬉しい、幸せとか喜び、やさしさや思いやりといった
ポジティブな感情を豊かに表現できることでもあります。
「嬉しい!」とか「楽しい!」といったポジティブな感情は、
積極的に人と関わり、社会的な活動に参加しようという
姿勢を生み出します。 そういう姿勢を持った人は、
周りの人に愛され、必要とされ、可愛いがられます。
また、満足感や達成感といった感情は、むずかしいことに挑戦する
チャレンジ精神や、物事に対する集中力や、物事を成し遂げる
忍耐力などを生み出すもととなります。
すなわち、学ぶことを楽しみ、学んだ知識を知恵として
活かすことのできる、本当に賢い子どもに育つのです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、もちろん言葉を理解できません。
でも、お母さんの言葉がけに、脳は敏感に反応しているのです。
長い子育て期間の中では、赤ちゃんの時が、唯一、
一方的な言葉がけができる時期でもあります。
赤ちゃんのうちに、思いきり、明るくポジティブな言葉をかけて、
良いイメージを与えてあげましょう。