創作童話

34.ゆるぎない愛があれば

本来、子どもという種は遊ぶことによって栄養を取り込み

大きく育ってきました。

私達の子どもの頃は、冷蔵庫も洗濯機も掃除機もありませんでした。

おけいこごとの教室や高価な知育玩具や教育プログラムもありません。

母親は、いつも家事と買い物で忙しくしていました。

ですから、子ども達は外へ追い出され、親の目から離れた所で、

近所の子ども達と遊び回っていました。 子どもが遊べる原っぱや

広場がいっぱいあったのです。 交通事故や誘拐などの心配もない

穏やかな時代でした。

 経済発展は、私達の生活を豊かにしましたが、残念ながら、

子ども達からは豊かな遊びの環境を取り上げてしまいました。

安全上、子どもだけで外遊びもさせられないような時代に

なってしまいました。

子育て環境は年々悪くなっているとさえ思います。

しかも、さまざまな情報や物が溢れています。 

選択肢があり過ぎるのは何もないよりずっと難しいことです。

子育てに関しては、今の若いお母さん達は、昔のお母さん達より、

よほど責任の重い立場に置かれている、と私は思っています。

でも、どんな選択をしても、子どもは止まることなく

成長を続けます。 そして、社会に巣立っていきます。 

今は、思うようにいかない子育てに、悩み苦しむ日々が

続くかもしれません。 でも、人生には、失敗を取り戻せる

チャンスが山ほど用意されています。 

悩んだ日々のことを笑って話せる日が必ずやってきます。 

 

そこにゆるぎない愛があれば、数々の失敗を繰り返しながら、

親と子どもはともに成長をとげるのです。

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