創作童話

20.わざと悪いことをした時

子どもが、わざと悪いことをした時はどうしたらいいのでしょうか?

当然、厳しく叱りますか?

 

子どもが悪いことをする時は、たいてい人の注意を引きたいからです。 もちろん、家庭では、親の気を引きたいのです。 悪いことをしたら、

必ず親は怒る。 それを知っているから、悪いことをするのです。

怒られるということは、自分をかまってくれているということです。

もちろん、褒められる方が気持ちいいに決まっています。 でも、まだ

何もかもうまくできない幼児には、褒められるようなことをしなさいと

言っても無理な話です。

悪いことをして気を引く方が、ずっとたやすく、

てっとり早いのです。

子どもが悪いことをしては怒る―の繰り返しでは、

根本的な解決にはなりません。 気を引きたい子どもは、

いつまでも悪いことを繰り返すでしょう。

何故、悪いことをするのでしょう?

すなわち、何故、気を引きたがるのでしょうか?

子どもは、親に見てもらっていないと感じているのではありませんか?

そこを、まず最初に考えてください。 そう言えば、最近一緒に遊んで

やっていないとか、下の子ができて構ってあげられなくなったとか、

何か原因はありませんか?

もし、思い当たるようなことがあれば、

それをまず改善しましょう。

それ以外に、悪いことをする理由として考えられるのは、親が怒るのを

面白がっているケースです。

これは、親が完全になめられているとも言えます。

この場合も、怒るとますますやりますから、危ないことで

なければ、無視するか、怒鳴ったりせず、悲しんで見せた方が効果的かも

知れません。 悪いことをしても、自分が望むような反応をしてくれなく

なったら、やっても無駄だと学習するでしょう。

要は、子どもに振り回されるのではなく、子どもの上手をいくことです。

わざと悪いことをするとか嘘をつくとか、成長の過程でいろいろなことが

起こってきます。 それは、取りも直さず、成長の証であり、知恵がついた

証拠です。 悪いことをいっぱいしてくれたら、何が悪いことか教える

チャンスが増えるということです。 何が悪いかをいっぱい知っている

子どもは、将来出会う様々な誘惑を適切に判断できます。

親が守ってあげられる間なら、そして人に迷惑をかけないですむ程度の

悪さなら、親として、喜んでいいことなのかもしれませんよ。

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