創作童話

12.見て、触って、口で確かめる

1歳を過ぎた頃から、成長が目に見えて早くなります。 好奇心がもっとも

旺盛な時でもあり、もっとも危険な時期でもあります。

眼に触れるものすべてに、興味を示します。

見つけたら触ろうとします。 触ったら口に入れようとします。

人間も動物なんですね。 食べられる物かどうかをまず確かめようと

するのです。 そうして、食べられない物に関しても、

その舌ざわりを覚えます。

実際にいろんな物を口に入れてみて、学ぶのです。 ですから、危険だからと

いって、物を口に入れるという動作をすべて止めてしまったら、

大切なことを学べなくなります。

この頃の子どもの周りには、喉に詰める恐れのある小さな物や、

舐めてはいけない物を、置かないということしかできません。

動けるようになる時期と重なりますから、フェンスなどで行動範囲を

制限しながら、感触の違う、舐めても大丈夫なものを、

そばにおいてあげるといいでしょう。 何でも口に入れるという動物的本能は、

徐々になくなりますし、3・4歳になると、ある程度のものは舐めて

みなくても、感触を想像できるようになります。

この年代の子どもは、わざと危ないことや悪いことをしているわけでは

ありません。 本能に従って行動しているだけです。

言葉が理解できない間でも、危ないことをした時は、怒鳴らずに、

でも毅然と言葉をかけて止めましょう。

この時期のお母さんの毅然とした態度と言葉がけは、子どもに親を尊敬させる、

裏返せばなめられないためにも、とても重要だと思います。

子どもの身体が自分より大きくなってしまったら、手に負えません。

特に男の子は要注意です。

「あっ!これはお口にいれたらだめ!」

「これは、食べるものじゃないよ!」

「これは、あぶない、あぶない!」

「こっちに来ちゃだめ!」

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