創作童話
9.夜泣きはつらい・・・
赤ちゃんの夜泣きはつらいものです。 お母さんは毎日睡眠不足に陥りますね。 肉体的にも精神的に参ってしまうと思います。 特に夜中にひとりで
あやしていると、「自分は何をやっているのだろう」とネガティブな考えに
陥ったりもするでしょう。 お母さん自身が、病弱であったり、
体力がなかったりすると尚更、追い詰められたりもします。
ミルクの時間だとわかるうちはいいのですが、夜泣きの原因は、残念ながら
よくはわかっていないそうです。 原因がわからないのですから、
これといった対応策があるわけでもありません。 昼間の刺激で夢を
見ているのではとか、暑いとか寒いとかの寝苦しさのせいではないかとか、
運動不足ではないかとか、いろいろ言われています。
可能ならば、昼間できるだけ泣かせてみるとか、散歩などで適度な疲労を
与えるのもいいかと思います。 ただ、昼間の刺激や興奮で夢を見て
夜泣きをするという説もありますから、長時間の刺激や疲労につながるような
行動は避けた方が無難かもしれません。
それから、夜泣きでつらいのは、ベッドに寝かせようとすると
泣かれることです。 自分の気に入る体勢で抱っこされていないと、
寝てくれない子どももいます。
とりあえず、夜泣きが始まったら、まずは抱きあげないであやす方法を
トライしてみましょう。
*暑すぎるとか寒すぎるとかはないか
*寝巻がきつ過ぎないか、からんでいないか
*チクチクしたものがそばにないか
*子どもの向きを変えてみる
*明かりをつけてみる
*音楽や何かの音を聞かせてみる
*タオルで身体をくるんでみる
*手ざわりのよいものをつかませてみる
*身体や足をマッサージしてみる
ちょっとしたことで、安心感を覚えて寝てくれることがあります。
どちらにしても、お母さんは眠れませんからつらいでしょうが、
お母さんが慌てず、おおらかに接してあげれば、赤ちゃんは安心感を覚えます。
夜泣きは通常1歳半位までにはおさまるといわれていますが、大きくなっても、昼間の過度の興奮や緊張、疲労などで起こる場合もあります。
けれど、どんなにつらくても一生続くわけではありません。
「あの時はたいへんだったのよ」と笑って話せる日が必ずきますから、
乗り越えましょう。