創作童話

8.ぼくは生まれて8ヶ月

ぼくの腕の筋肉がずいぶん発達して力がついてきたよ。 ハイハイで少し動けるようになったから、楽しくてしょうがない。

今までは、お母さんに頼むしかなかったけど、近くなら自分で取りにいけるものね。

前にちょっとお願いしたけど、やっぱりぼくは何でも口に入れて確かめたくなるから、ぼくが口に入れてダメなものは、ぼくの手の届かない所においておいてね。 テーブルの下も要注意だよ。

近くのおもちゃも面白いけどね、遠くのものも見えるようになってきたんだよ。

だから、時々、離れたものをじっと見てるでしょ。 一生懸命観察しているんだ。

でも、長くは続けられないんだけどね。

だって、まだまだ覚えなきゃいけないものがいっぱいあるでしょ。 一つの物に長くかかわってられないんだ。 エヘン。

「いそがしい、いそがしい。 フー」

だからかな、ぼく最近時々つかれちゃうの。

ぼく、人と会うのは好きなんだけどね、疲れている時は、知らない人に愛想できなくなっちゃうんだ。

ここのところ、みんなが喜んでくれるのがうれしく、おてて振ったり、ニコニコしたり、身体動かしたり、張り切り過ぎたからかなぁ。

「ごめん、今は疲れているからほっといて」

って言いたいんだけど、まだ言えないから、泣くしかないんだ。

一生懸命あやしてくれるのに、泣いちゃって悪いなあと思うんだけどね。

お母さんから言ってくれる?

「この子最近ちょっと人と会うのに疲れちゃってるみたいなの」って。 ちょっと、待っててくれたら、また、もとに戻るからね。

 

でも、お父さんお母さんと遊ぶのは大好きだよ。 お父さんとお母さんとなら緊張せずにリラックスして遊べるんだもの。

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