創作童話

35.本当の幸せとは

現代では、残念ながら、大人の社会が、子ども達にとって

決して良い見本や目標とは言えません。

また、教育そのものがあまりにも点数や学歴、合格不合格という

目先の結果に走り、生きるための知識や知恵を教え、

豊かな人間性を育むという本質が忘れられています。

その代償が、子どもによる凶悪事件やいじめであり、子どもの自殺なのです。 子どもを持つ親なら、これらはすべて、決して人事ではありません。

でも、それらの出来事は、子どもが悪いのではない、間違った道筋を

つけてしまった大人の責任なのだと私は思っています。

今こそ、ちょっと立ち止まって、人間の本当の幸福とは何かを

考える時期に来ているのではないでしょうか?

子どもを持った親なら、誰でも我が子の幸せを願っているはずです。

ただ、幸せの感じ方、何を幸せだと思うかは人によって違います。

客観的な幸せ、つまり、人が思う、人が見ての幸せの定義に、

振り回されないようにしましょう。 

それは、子どもを不幸にしてしまいます。 

大切なのは、あなたが、そしてあなたの子どもが幸せだと

思うかどうかなのです。

人生の勝負は受験戦争に勝つことや、どこに就職したかなどではなく、

死ぬ時に決まると私は思っています。

なぜなら、長い人生には、その時失敗や挫折だと思ったことが、

実は成功への第一歩だったり、その時大成功と思ったことが、

厳しい試練への落とし穴だったということが多々あるからです。

 

人生には、良くも悪くも多くのどんでん返しが用意されています。

そして、むしろ、失敗や挫折から学ぶことの方が多いと気付きます。

そういう意味では、もしかしたら、

もともと人生には失敗などない

のかも知れません。

子ども達が、日本ではもちろん、世界のどこへ行っても

受け入れられるように、人間性を磨いて輝かせてあげる。 

試練を乗り越える強い精神力を持ち、人にかわいがられ、

困った時には人に助けてもらえる。 

そんな風に育ててあげることが、子育てという

プロジェクトのゴールだと私は思っています。

なぜなら、人間は決してひとりでは生きていけないからです。

あとは、子ども達が、社会の荒波に耐え、自分で自分の人生を

切り開いていくのです。

子どもが大人になった時、自分自身を知り、自分の個性を活かし、

自分の夢や目標に向かって、人生を切り開いていって

くれることを祈りましょう。

その過程で出会うさまざまな試練を乗り越えたところに、

『幸せ』と思える瞬間があるのだと思います。

お母さんは、きっと遠い空から見守ることになるのでしょう。

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