創作童話
16.一人遊びをさせよう
自立心を育てるためには、安全な状態で、一人で遊ばせる
(ひとりで過ごす)時間も作っていきましょう。
これは、人に慣れさせることと同様に、
お母さんと離れるためのステップです。
お母さんが一緒にいられる時でも、少し離れて、
子どもが一人で遊ぶ様子を観察してみましょう。
子どもがどんなおもちゃが好きか、
何に興味を持つかを観察しておきましょう。
最初は、同じ部屋にいて、少しずつ距離をあけていくといいでしょう。
一人で不安な子どもは、お母さんが席を立つとついて来るかも知れません。
その時、子どもが興味を持つものを知っておくと役立ちます。
「ママ、トイレに行ってくるね。 すぐ戻るから、
このおもちゃで遊んでてね」
「○○ちゃんのおやつ取ってくるね」
「あっ電話だ! ちょっと待っててね」
離れるための口実には、トイレや子どものおやつや電話が
わかりやすいでしょう。
もちろん、いきなりスンナリ離れてくれるわけではありません。
何度もトライしてください。 ついてこなくなったら、
徐々に離れている時間を延ばしていくのです。
子どもは、お母さんに置き去りにされるのでは
という不安を抱えています。 いつも、言葉どおり、ちゃんと
戻ってきてくれるとわかれば、時間が多少長くなっても
大丈夫になります。
ただ、一人遊びをしているからと言って、放っておくのではなく、
時々愛コミしてあげてください。
「おなかすいてない?」
「気をつけるのよ」
「上手にできる?」
「面白そうね」
「後で見せてね」
などの言葉をかけてあげるのです。
「あなたを見てるよ」「あなたのことを気にかけているよ」
「あなたを愛しているよ」ということを、伝えてあげるのです。
これはとても大切なことです。
子どもへの愛コミは、シンプルで短い一言で十分です。