創作童話
15.寝ている時も聞こえてる!?
アメリカの大学には、睡眠中、意識は失われているが、脳は起きている時と
同様に興奮しているという説を唱えている博士がいます。
また、顕在意識は寝ている時は休むが、潜在意識は24時間目覚めている。
寝ている時に与えられた情報は、直接潜在意識に受け取られ記憶される
と言う研究もあります。
ある人が、子どもが寝ている間、音楽のテープを流しておいたら、朝起きた子が、その音楽を口ずさんだそうです。 でも、その音楽は、それまで一度も、
その子に聞かせたことのない音楽だったと言います。
これらの研究結果は、世界中で「睡眠学習」として、
音楽や語学学習に活用されています。
いつも夜遅くにしか帰れないお父さんは、子どもの寝顔しか
見られないかもしれません。でも、帰ってきた時に、
ぜひ子どもに声をかけてあげましょう。
「おお、今日もかわいい寝顔だね」
「今日は何かおもしろいことあったか?」
「パパ、お仕事がんばってきたよ」
「しっかり寝て大きくなれよ」
「○○はパパに似て強くなるぞ」
「あんまりママを困らせるなよ」
「日曜には一緒に遊ぼうな」
とでも言ってあげるといいでしょう。 子どもにはお父さんとのかかわりも
必要なのです。普段顔を合わせる時間の少ないお父さんの愛情もしっかり
潜在意識に記憶させましょう。
ただ、もしかしたら、夜中のお父さんとお母さんの会話を、子どもの脳が
聞いているかもしれないのですから、気をつけないといけませんね。
2人目の子どもができた時など、まだ子どもには知らせていないのに、
突然赤ちゃん返りが始まったり、精神的に不安定になることがあります。
また、夜中にお父さんとお母さんが大ゲンカした翌朝は、子どもの機嫌が悪い
という話も聞きます。 敏感な子どもは何かを感じとっているのでしょう。