創作童話
10.いないいないばあは西洋でも効果あり
乳児は「いないいないばあ」が大好きです。
何度繰り返しても、飽きずに笑ってくれます。
それは日本の子どもだけではありません。
赤ちゃんが面白がるのはなぜでしょう?
赤ちゃんの視覚は未発達です。 大人のようには見えていません。
手で顔を覆った時、カーテンが閉まったようにみえるのでしょうね。
カーテンが開くたびに、顔が現れる。 それが面白いのでしょう。
脳がとても刺激を受ける遊びです。
それをアレンジすれば、例えば、白い紙で隠した、はっきりした色の
ハンカチや靴下を、パッと見せるとか、きれいな色のひもを揺らして、
赤ちゃんの視界に入れたり外したりするとか、周りにあるもので、
いくらでも脳に刺激を与えられます。
昔は、日本の赤ちゃんはお母さんにおんぶされて育ちました。
お母さんが動く度に、赤ちゃんの視界に違う絵(景色)が飛び込んで
きたのです。 お母さんの動きは変幻自在、360度動きます。
視力の良くない赤ちゃんは、その度に「なんだろう?」と必死で
考えていたのかもしれません。
そうやっていつも刺激をいっぱい受けて育っていたのだと思います。
今はおんぶの習慣がなくなりましたので、
せめて、ベビーベッドの位置や向きを変えて景色を変えてあげましょう。
高価なものでなくても、おうちにあるもので工夫して、赤ちゃんに、
「なんだろう?」と思わせる刺激をたくさん与えましょう。