創作童話

31.知ってほしい日本と欧米型教育法の違い

最近は日本でも、帰国子女などの増加もあって、欧米型のスクールが

増えてきました。 日本人でも欧米型の教育法の方が合う子ども達もいます。

ただ、覚えておかなければならないのは、欧米型のスクールでは

しつけはされないということです。 「しつけは親の役目」

という考え方が徹底しているからです。

また、欧米型のスクールでは、日本の幼稚園や学校のように、

集団で何かをするということがほとんどありません。

順番を待つとか助け合うとかの集団生活のルールを

学ぶことはできません

日本の学校教育は集団行動に重点を置いています。 子どもが集団生活に

馴染めなければ、クラスで孤立してしまうとか、クラスを

崩壊させてしまうことがあります。

欧米は個人主義の国ですから、生徒が学校で授業を聞かなくても、

先生は気にしません。 聞かなければ放っておかれるだけです。

その結果起こる事態(たとえば、勉強ができない、就職できないなど)は

自己責任なのです。 親も文句を言いに行ったりはしません。

逆にクラスを乱す存在として、親が学校に呼び出されて注意されます。

日本では、たとえそれがその子どもの問題であっても、どういうわけか

学校や教師に責任転嫁されてしまいますね。

また、大きな違いは、日本は集団主義、和を重んじる国だということです。

ですから、家庭でも、学校でも、子ども達は自分の意志を主張

するようには育てられません。 「はい」が、大切な言葉なのです。

でも、欧米のスクールでは、自分の意見を主張するように指導されます。

「人と同じ意見や考え方のはずがない」というのが基本的なスタンスです。

家庭では、親は子どもに対して絶対的な存在であろうとします。

そうしないと子どもをコントロールできないからです。 欧米の親は、

日本の親に比べて、しつけには大変厳しいです。 ですから、

学校でしつけされなくても、基本的なルールが守られ、

社会がなりたっているのです。

今、日本では、小学校でも、椅子にじっと座っていられない子どもが増え、

学級崩壊が問題になっています。 幼児期に自分の好きなように

することが許されたのでしょう。 突然ダメと言われても、

子どもには受け入れられません。 家庭や幼稚園などできちんと

しつけがされていなかったり、幼児期に欧米型のスクールへ

行ったりしていれば、こうなるのは目に見えています。

最初に述べたように、日本人の子どもでも、欧米型の教育法が合う

子どももいます。 家でしっかりしつけがなされるなら問題ありませんし、

海外の教育法を否定しているわけではありません。

どちらが良いとか悪いとかいうものでもありません。 文化が違うのです。 

ですから、日本式の教育と欧米型の教育法の違いを知った上で

選択すること、そして足りない部分をきちんと

補うことが大切なのです。

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