創作童話

14.ぼくは生まれて14ヶ月

1歳のお誕生日を過ぎてから、ぼくは我ながら

賢くなってきたなって思うよ。

だって、お母さんに「タオル取って」って

言われたら、ぼくちゃんと取れるでしょ。

「あっちにあるよ」って言われたらあっちに

行くし、「上だよ」って言われたら、上を

見るでしょ。

不思議なことに、突然わかるようになってきたの。 きっと、お母さんがいっぱいいろいろな言葉を聞かせてくれていたからだね。

お友達のお母さんは、おうちであまりしゃべって

くれないんだって。 だから、なかなか言葉が

覚えられないって嘆いていたよ。

ぼくは、お母さんがいっぱいおしゃべりして

くれるからラッキー。

それにね、お母さんはぼくのこといつも

ほめてくれるでしょ。

「ゆう君はかっこいい!」

「ゆう君はパパみたいに大きくなれるよ」

「ゆう君はママに似て賢いね」

お父さんが、「ぼくに似て賢いんだ!」って

言い張っていたよね。 クククッ(笑)

そうやってぼくのこと、いっぱいほめて

くれるから、ぼくは何でもできるような

気になるんだよ。

それに、ぼくが何かを上手にできた時も、

ほめてくれるでしょ。

「ゆう君はすごいね。 そんなことできるの」

「上手にできたね。 すごい!」

「ゆう君やったね!」

「おおー。かっこいい!」

ぼくね、ほめられると「もっとがんばろう」って

張り切っちゃうんだ。

もっとできるようになって、お父さんとお母さんをビックリさせてやろうって。

ぼくが悪いことや危ないことをした時は叱って

いいけど、ぼくががんばった時は、お母さん

いっぱいほめてね。

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