創作童話
13.我が子は天才!?
1歳から2歳位までの子どもの吸収力はすさまじく、親はみんな
「我が子は天才じゃないか?」と思うくらいです。 毎日、毎日、
成長が目に見えます。
さっきまでできなかったことが、できた。
昨日まで言えなかった言葉が言えた。
大人のアクションに反応して笑ってくれる。
音楽に合わせて身体を動かす。
伝い歩きで、左右の足の力の入れ加減を学ぶ。
そうして筋肉をつけたら、ヨロヨロしながら、進めるようになる。
何度も何度も転びながら、転ばない歩き方を覚える。
歩けるようになると段差を登り、足を片方ずつ順番に挙げる
方法に気づく。 もっと、筋肉がついたら、走れるようになる。
走れるようになったら、いろんな物にぶつかりながら、
どの位のスピードならぶつからないで止まれるかを知る。
刻々と成長していく様は、まさしく天才そのものです。
もし、この成長ぶりが続けば、アインシュタインも
顔負けの天才になるでしょう。
毎日毎日、頭の中で、神経回路がバチバチと音をたてて
増えていっているようです。
お母さんも思わず声をあげることでしょう。
「うわーすごい!」
「できたねえ!」
「おっ、かっこいい」
「かわいいねえ」
「やったー!」
ただ、子どもにはそれぞれその子に合った時期というものがあります。
くれぐれも他の子と比較してあせったりしないでくださいね。
筋肉の発達がまだ不十分なのに、無理な動きをさせたりすると、
身体の動きに変な癖がついたりして、必ずあとで問題がでてきます。
あせりは禁物です。