2010年4月3日

リトル・キンダー一期生の親のとして


私がリトル・キンダーに子供を預けようと決心したのには、それまで通っていた幼稚園に、親として深く考えるところがあったということがまずありました。

おおまかに言うと、幼稚園ではまずその園での行事やプログラムなどの行動計画が優先される、ということでしょうか。
子供の事情よりも園の事情が優先されてしまい、子供なりの考えや言い分は、園のスケジュールの中に処理され、埋没してしまいがちでした。

先生方にも大人なりの事情があり、責任もあることなので当然ですが、ふとしたときに、「誰のための幼稚園かな。親としては子供が活き活きとした日々を送りながら学び、成長してもらうことが一番うれしいこと。 大切なのは子供の日常で、決して発表会や親のための行事ではないのだけれどもな」 という感想を持っていました。

そこで、その教育についての考え方に、かねてから深く同意していた裕貴先生が新しく立ち上げた 『リリパット リトル・キンダー』 の初年度に、裕貴先生の胸をお借りして、思い切って我が子を預けてみよう、と家族でよく話し合い決めたのです。

リリパットのリトル・キンダーでは、大人の事情で子供を動かす、ということはまずありません。 そうすると子供にどういうことが起こるか、というと、やりたい放題わがまま放題、自分勝手で好き勝手な子供が出来上がる、ということは絶対にありません。

逆に、子供たちは自然に自分達で、自分達なりの良心に従ったルールを作り、お互いを思い遣りあった一つの社会を自分達で創り出すのです。
みんながよりやりやすくするためにはどうすればいいか、幼い子供のひとりひとりが、自分自身で一生懸命考えるようになるのです。

もちろん、さりげない手助けは先生方がきちんと責任を持ってしてくださいますが、日々、当たり前の日常の流れの中で、挨拶や整理整頓や、清潔を保つことなどの
日常習慣と同じように、習慣的に、快適に過ごすためのルールを工夫しはじめるのです。

そしてさらにユニークなことに、キンダーは、外国人の先生や子供がおり(英語圏のお子さまとは限らないところがまたおもしろいところです)、3歳の子もいれば6歳の子もおり、それぞれの立場をお互いが思い遣りあう、そういうユニークな中にも秩序だった一個の社会です。 絶対的なルールは一つ、キンダーにいるときは英語でおしゃべりすること、これのみです。

キンダーに通わせていて、「ああそうか、そういうことだったのか」 とハッと気付いたことに、この、英語で話す、という点もありました。

まず 『I』 から子供は話し、そして 『YOU』 と向かい合って話し、『We』 で遊び、『He』 や 『She』 の立場を考える、ちいさな彼らの社会では、まずはコミュニケーションが大切なルールなのです。

コミュニケーションが一番大切ですから、最初はおどおどした、めちゃくちゃな文法での英会話も、相手に伝わるように、伝えるためにはどうすれば良いかな、と子供が自分で感じながら考えながら、日常の中で実践し、体得してゆくので、いつの間にかふつうに英会話として成立した会話を、外国人の先生とも、子供同士でも対等にしている様子には、親のほうが驚きました。
そういう良循環が子供たちのなかにあると、英語か日本語か、などということは全く関係がなくなってくるのですね。

リトル・キンダーはただの 「英語のしゃべれる子」 を作るための教室ではありません。
大切なのは子供のコミュニケーション力を育てること、それがキンダーで学んだことの一番の宝物です。

学び、というものは目の前の成果ではなく、目に見えないかたちで、あとあとからゆっくりと成長する、そういうものかもしれないな、と一人の親として、リリパットには、こんな感謝の気持ちを持っています。

                   かわばたちかこ

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